実家の敷地内に、親世帯と子夫婦世帯の家が別にある同居スタイルのことを“敷地内同居”または“敷地内別居”といいます。(この記事では、“敷地内同居”と呼びます)
「敷地内同居なんて二世帯住宅や完全同居と同じで、ストレスだらけです!」
「敷地内同居なんてするもんじゃない、めちゃくちゃ後悔しています!」
そんな声がいろいろなところから聞こえてくる敷地内同居ですが、本当のところはどうなんでしょうか?
この記事では、実際に敷地内同居をしている私が、敷地内同居を成功させるためのポイントを順を追ってまとめました。
これを読んでおけば、うまくいく敷地内同居を実現することができるかも知れません。
はじめに
敷地内同居についてインターネットで検索すると、うまくいっている話もあれば、うまくいっていないという話もたくさん出てきます。
あなたはそれを見て、不安になったり、逆に安心したりしていませんか?
でもそれはあくまでも「その人」が体験したことであって、あなたに当てはまるとは限りません。
自分や夫の性格、義父母の性格は一人ひとりみんな違います。そう考えると、他人の話は参考にはなっても自分の未来を保証してくれるものではないことがわかります。
では、敷地内同居を成功させるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、「いろいろな人の体験談を参考に、自分で『うまくいくために自分にできること』を考えて、それを実行すること」だと私は思います。
「うまくいくかな…?いやでも、やっぱりうまくいかないかな…?」と悩むより、「絶対にうまくいかせてみせるぞ!」くらいの気持ちを持つことをおすすめします。
それでは行ってみましょ~!
うまくいく敷地内同居のポイント
1 自分の理想の暮らしを考える
まずは自分がどんな暮らしがしたいのか、どういう風に毎日を過ごしたいのかを明確にしましょう。
例えば、「自分の生活には全く干渉されたくない」というのであればそのためにできることはあるし、「義父母には子どもの面倒をみてもらって自分は外で働きたい」のであれば、それができるかどうかの確認が必要です。
自分の意見が自分でわかっていない場合、「夫がこうしたいって言ってるから…。」とか、「義父母の希望はこうだから…。」、と他の人の意見に流されることになってしまいがちです。
まずはじっくり自分と向き合う時間をとって、自分自身に質問してみましょう。
「あなたはどんな暮らしがしたいの?」と。
2 夫婦間の風通しを良くする
自分の意見が確認できたら、今度はそれをご主人に伝えてみましょう。
もちろんご主人にも意見があるでしょうから、それを聞いたうえでお互いが納得できる理想の暮らしを考えてみると良いと思います。
私たちの場合の例ですが、
- 夫:父母と、たまにはご飯を一緒に食べたり話しをしたりしてほしい
- 私:日々の生活では、義父母とは一定の距離を保ちたい(ベタベタした付き合いはしたくない)
という意見でしたから、お互いの意見の真ん中くらいをとって
『普段はお互いに干渉しないで生活するけど、たまにはみんなで食事会をする。』
ということになりました。
あなたは夫に遠慮していませんか?
夫婦は対等な立場ですから、どちらかが遠慮していたのではどこかで上手くいかなくなってしまうかも知れません。そうならないよう、きちんと本音で話し合えるといいですね。
義父母に自分たちの希望を伝えるためにも、夫婦間で意見をまとめておくことが大事だと思います。
3 生活のルールを作る
夫婦の意見がまとまったら、次は義父母との間にお互いが納得できるルール(決めごと)を作りましょう。
「親子なのにルールなんて他人行儀だなぁ。」
と言われるかも知れませんが、私はもし自分の両親と敷地内同居をすることになったとしてもルールを作ります。
いろいろな考えを持った価値観の異なる人たちが敷地内で生活していくのですから、うまくいかせるためにはルールは必要不可欠だと思います。
とはいえ、嫁が義父母に面と向かってあれもこれもと希望を伝えにくい場合もありますから、そこは夫の出番です。大いにに活躍してもらいましょう。
4 義父母に金銭面で頼りすぎない
敷地内同居は実家の土地に家を建てさせてもらうわけですが、さらに家の新築費用を義父母に援助してもらう場合、どんなことに注意したら良いのでしょうか?
私の友人の例ですが、義父母が家の頭金を出してくれるというので喜んでいたら、間取りを決める時にめちゃくちゃ口を出されたそうです。
しまいには「義妹が帰省した時に子どもと一緒に泊まれる広めの和室」を作れと言われて、頭にきたので頭金を出してもらうのはやめたそうです。
こういう親では、何かにつけて「お金を出してやったんだから」と恩に着せてきそうですよね。
というわけで、義父母に金銭面で助けてもらう場合には、お金を出してもらっても対等な立場でいられそうかの見極めが必要になりそうです。
5 最初から素の自分を出していく
敷地内同居が始まったら、飾らない素の自分を出していきましょう。
恋愛と同じで、最初はお互いに相手のことを「どんな人だろう?」とよく観察します。
この時に良く思われたくてちょっとでも無理してしまうと、その「無理」を続けなければいけなくなり自分が疲れてしまいます。
なので、普段から愛想があまりよくない人は不愛想でいいんです。ズボラな人はズボラでいいんです。
最初はちょっと自分を飾りたくなるかもしれませんが、何年も無理は続きません。
だったら最初から本当の自分を知ってもらう方が楽だと思いませんか?
6 できないことは断る
敷地内同居を始めてみたら、こんなことになってしまったという友人がいます。
- 嫁をタクシー代わりに使う(病院、買い物、友だちとのランチの送迎まで!)。
- 小姑の子どもがしょっちゅう家に遊びに来るが、小姑は実家で昼寝。自宅が託児所のように使われている。
- 親戚が来ると、義母がかならず呼びに来る。挨拶だけだと思って行くと、「お茶を出せ」だの「お菓子はまだか」だの言われ、したくもない接待を強要される。
こんなの冗談じゃないですよね!嫁は小間使いではありません。
敷地内同居のルールを作っても、残念ながら想定外の事態はいろいろと起こります。
できないことを頼まれたら、「ちょっと、それはできません。」ときっぱり断りましょう。言いにくければご主人にガツンと言ってもらいましょう。
ストレスで病んでしまう前に、自分を自分で守ってくださいね。
7 義父母の良いところを見つける
義父母の嫌なところばかりを気にしていると、どんどん嫌なところが目についてしまい、そのうち義父母のことが大嫌いになってしまうかもしれません。
それは、人間の脳がそういう風にできているからです。
私たちの脳にはRAS(網様体賦活系)というフィルターがあります。
毎秒毎秒、五感を通じて入ってくる情報は、すべて受け取っていたら処理しきれません。脳をフル稼働させたら、すぐに餓死してしまいます。そのくらいのエネルギーが必要です。そのため、RASによって、必要な情報と必要でない情報を振り分けているのです。
(引用元:苫米地式目標達成プログラム)
たとえば、「赤い車が欲しいなぁ」と考えると、次の瞬間から街を走る赤い車がやけに目につくようになります。
赤い車が急に増えたように感じますが、そうではありません。赤い車は今までも同じくらい走っていたのですが、RASにより脳に認識されていなかっただけなのです。
このことからも判るように、義父母の良いところを見ていれば良い面が、悪いところを見ていれば悪い面が、次々と見つかるようになります。
つまり、義父母をどのように見るかは自分次第ということです。
義父母は敵ではありませんから、せっかくなら良いところを積極的に探してみませんか?
8 今の状況に感謝する
これもポイント7と似ていますが、今の状況で自分が感謝できることを探してみましょう。
例えば私の場合はこうです。
- 自分も夫も子どもたちも何不自由なく元気に暮らせている
- 義父母も健康で暮らしている
- 念願のマイホームを建てることができた
- 実家の敷地内なので土地代がかからず、その分を家の建築費用にまわせた
- 義父母が近くにいるため、子どもたちがおじいちゃん、おばあちゃんと頻繁に会える
こんな風にあげてみると、敷地内同居をしている自分がとても幸せに思えてきます。
しかもいつも感謝しながら過ごしていると、嬉しいことに他にもどんどん感謝できることが増えていきますよ。もし良かったら試してみてくださいね♪
まとめ ~敷地内同居で良かった!と思えるように~
今回は、うまくいく敷地内同居のためにおさえておきたいポイントを8つあげて解説してきました。
- 自分の理想の暮らしを考える
- 夫婦間の風通しを良くする
- 生活のルールを作る
- 義父母に金銭面で頼りすぎない
- 最初から素の自分を出していく
- できないことは断る
- 義父母の良いところを見つける
- 今の状況に感謝する
敷地内同居は、ぶっちゃけやってみないとわからない部分も多いですが、この記事のポイントをおさえておけば、「自分次第でどうにでもなる」というのが私の持論です。
選んでよかった!と思える敷地内同居にするために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
★ご感想やご質問など、お気軽にコメントいただけると嬉しいです(*^^*)
★こちらの記事もチェック!
↓ ↓
「敷地内同居(敷地内別居)のメリット・デメリットと私の体験談」
「敷地内同居(敷地内別居)で嫁がストレスを溜めないための15の秘訣」