- 自分が思っていることを伝えるのが苦手
- 「どうしたいの?」と聞いても「う~ん、わかんない…。」
- 友人関係では、なんだかいつも友だちの言いなりになってるみたい
お子さんのこんな態度に、イライラしていませんか?
どうしてウチの子は意見が言えないの?そもそも自分の意見を持ってないのかな?
親としては、なんだか心配になってしまいますよね。
我が家の子どもたちも以前は自分の意見をあまり主張できませんでしたが、あるきっかけにより変わることができました。
この記事では、そんな私の体験談をご紹介します。これを読めば、お子さんが自信を持って自分の意見を言えるようになりますよ。
質問に答えられない長男
長男ほーくん(小5)が以前、ケガをして病院へ行った時のことです。
お医者さんがほーくんに、
「痛いのはどこですか?どんな風に痛みますか?」
と聞きます。
「………。」
ほーくんは首をかしげて黙ったまま、時間だけが過ぎていきます。
ついにお医者さんは、ムッとした顔でこう言いました。
「どこがどう痛いのか、ちゃんと言ってもらわないと診ようがないです。私が質問している意味がわかりませんか?」
ほーくんは、やっとボソボソと小さな声で質問に答えましたが、私は家に帰ってからもイライラがおさまりません。
「なんでハッキリ答えられないの?自分のことでしょ!」
アドバイスがつらい次男
今度は次男もっちゃん(小2)の参観会でのできごとです。
小学校の参観会で、お店屋さんごっこがありました。
子どもたちが牛乳パックや空き箱などで作ったおもちゃでお店を出し、参観会に来てくれたおうちの人に楽しんでもらいます。
担任の先生からは、「おうちの人に自分のお店で遊んでもらって、お客さんにもっと来てもらうためにどうしたら良いか聞いてみましょう。」という提案がありました。
もっちゃんのお店は、何日もかけて一生懸命作った自信作の「射的屋さん」です。
牛乳パックと定規、それに輪ゴムとストローを使った銃はよくできています。さまざまな色紙が貼られた的は、大きさが変えてあったりと工夫がいっぱいです。
「もっちゃん上手に作ったねー!的の大きさもいろいろだし、カラフルでいいね!」
ほめられてすごく嬉しそうなもっちゃん。
しばらく射的を楽しんだ私は先生に言われたことを思い出し、お客さんを呼ぶためのアドバイスをしました。
「看板がないから看板があるといいね。それから看板には、もっちゃんからの一言を書くといいんじゃない?例えば、『とっても楽しいよ!』とか『金色の小さな的をねらってね!』とか。」
それからね、と言いかけて私は言葉を止めました。
もっちゃんの目には涙がいっぱい。今にもこぼれそうです。
「えっ??私、何か変なこと言った?」
意見が言えない子ども、原因は…
ここで挙げたのはほんの一例ですが、他にも似たようなことがたびたびありました。
ほーくんはどうして、自分の意見や思っていることを口にできないんだろう?
もっちゃんはどうして、ちょっと何か言われただけですぐにヘコんで泣いちゃうんだろう?
私は、2人が自分に自信が持てないのだろうということだけはわかっていましたが、だからといって具体的にどうしてあげたら良いのかわかりませんでした。
ところが昨年末のもっちゃんの病気(強迫性障害)をきっかけに、私は自分の子育てを振り返ることになりました。
これまでの自分の育児を冷静に、そして客観的に振り返ってみると、問題になりそうな3つの行動に気づきました。
親の行動、ココがまずかった
- 困っていたらすぐに手を出す(例:鼻水が出ているとサッとティッシュをとって差し出す)
- 新しいことにチャレンジさせない(例:子どもが「包丁を使ってみたい」と言っても「危ないからまた今度ね」と断る)
- 失敗すると口を出す(例:コップに入った牛乳をこぼすと「何やってるの!すぐに拭いて!」と叱る)
これらの3つの親の行動は、子どもの内面にどのように影響してきたのでしょうか?
- 問題が起きても親が手を出してしまうことで、子どもに自分の頭で考える力が育たない
- 自らやってみたい!新しいことにチャレンジしたい!というやる気や好奇心が台無し
- 「失敗したら叱られる」=「失敗は許されないことである」と思ってしまう
子どものためにと思ってやっていたことが、実はすべて逆効果だったのです。
子どもが自ら考え、いろいろなことにチャレンジし、失敗してそこから何かを学ぶ機会を親が邪魔していたなんて!
このことに気づいた時は相当ショックでしたが、それから私は自分の行動を次のように変えようと決心しました。
- 困っていても黙って見守る
- 「やってみたい」と言ったことはなるべくその場でやらせる
- 失敗しても責めたりしない
私も子どもたちと同じ!?
そうしてさらによくよく考えてみると、自分自身も子どもたちと同じだったことに気づきました。具体的にはこうです。
- 困ったことがあるとすぐに実家の母に相談して意見を聞く
- やりたいことがあっても何かと理由をつけて新しいことにチャレンジしない
- ちょっとうまくいかないだけで必要以上に自分を責めて落ち込む
『子は親を映す鏡』ということわざがありますがまさにそのとおりで、私も子どもたちとまったく同じだったのです(笑)。自分に自信がないところも同じでした。
そこで、子どもに対する態度を変えるのと同時に、自分自身も次の3つを心がけるようにしました。
- 人に聞く前にまずは自分の頭で考える
- 新しいことにチャレンジする(ブログを書くこともそのひとつです)
- 失敗を失敗と思わず「これで成功に一歩近づいたな、ふっふっふ。」と思う
変わった子どもたちと私
私が考えをあらためて行動を変えると、子どもたちは数ヶ月でみるみる変わっていきました。
ほーくんは今では、お医者さんに聞かれたことに大きな声で答えられるし、さらには自分から質問までするようになりました。
先日行われた小学校の面談では、先生に「最近手をあげて発表する回数が増えましたね。」と言われました。
もっちゃんは以前、宿題のプリントで1問でも間違えると涙目でしたが、今では笑いながら間違いを直せるようになりました。
友だちと一緒に遊んでいる様子を見ていても、嫌なことはきっぱりと断れているようです。
あんなに自信なさげだった子どもたちでしたが、だいぶ自信がついてきたようです。
そして私自身も、少しずつではありますが自信が持てるようになってきました。
まとめ
今回は、自分の意見がなかなか言えなかった子どもたちが、親が変わることで大きく変化した体験をご紹介しました。
とはいえ時々は、私も昔のクセが出てしまうことがあります。
先日も卵焼きを作ろうとしたほーくんが、キッチンの引き出しの中に生卵を2個連続で落としてしまい、思わず
「まったくもう!引き出しを開けっぱなしにするからでしょ!!」
と叫んでしまいました。
でもそんな時もそれを「失敗」とは捉えず、「次の同じような場面では、どうしたら黙って見守れるんだろう?」と前向きに考えるようにしています。
完璧な親などどこにもいません。
子どもと一緒にゆっくり成長していけば良いのではないでしょうか。
子どもがのびのびと自信を持って成長できるよう、親はほどよい距離感で見守っていきたいものですね。
★もっちゃんの強迫性障害についてのまとめ記事はこちら
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