「ありがとう」の反対語ってなにか、知っていますか?
私は「ありがとう」は「有難い(ありがたい)ことに対して感謝することば」という認識でいたので、反対語については特に考えたことがありませんでした。
「有難い(ありがたい)」を辞書で引いてみると、
- (人の好意や協力に対して)感謝にたえない。かたじけない。
- 自分にとって好都合な状態で、うれしい。
- 自然に伏し拝みたくなるようなさまである。尊い。
(引用元: Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 心情 > 有難 > 有難いの意味・解説 )
とあります。
これを読むと、「ありがとう」という言葉を使うときは
- 何かをしてもらったり物やお金をもらったとき
- 嬉しい気持ちがわき上がるようなことに遭遇したとき
という感じがしませんか?
でも実は、「ありがとう」ってそれだけじゃないんです。
この記事では、私が年末に風邪をひいて考えたことと、「ありがとう」の反対語を知ることで気づいたことをご紹介します。
これを読めばきっと、日常生活にあふれるたくさんの「ありがとう」に気づきやすくなることでしょう。
思いがけない年末の風邪
ブログを書き始めて初めての年末。
前年までは、12月に入ると年末年始を迎える準備を余裕をもって始めていました。
ところが今年はブログを書くことに夢中で、子どもたちの冬休みが始まる直前になっても何の準備もしていませんでした。
そして小学校が冬休みに入ってから気づきました。
「ヤバい!まだなにも準備してない…。」
そこからは、去年の年賀状を引っ張り出して枚数を確認、年賀状を買ってきてパソコンで年賀状を作成するも、ひぇ~、インクが切れたからインクも買わなきゃ!
クリスマスプレゼントも物は用意してあるけどラッピングしてない!ラッピング材も用意しなきゃ。そういえばツリーも出してないじゃん(汗)。
それから親戚の子どもたちに配るお年玉。銀行へ走り新券を用意して…、ポチ袋も買ってなかった~。
さらに家にいる子どもたちから冬休みの宿題のマルつけを頼まれたり、お昼ご飯はまだかと急かされたり、「赤白帽子のゴムが伸びちゃってるから替えといて~。」と渡されたり…。
それでも何とかバタバタと年末年始の準備を終わらせてホッとした翌朝、目を覚ますと
「ん?のどが痛い!それに鼻もつまってるし全身だるい。頭もガンガンする!もしや…風邪!?」
子どもたちが繰り返し風邪をひいていてもマスクなしでうつらなかったのに、ここへきてまさかの風邪です。
熱はなくても症状がひどく、とてもじゃないけど起きて家事をすることができません。
今日からやっとブログが書けると思っていたのに、こんな状態ではそれもできそうにありません(涙)。
寝込みながら考えたこと
風邪をひいて寝ていると、ふつうに体を動かせることがどれだけありがたいかよくわかります。
何かしようとしても体が動かないし、しゃべろうとすると咳が出て思うように話せません。横になっていても鼻がつまって息がぐるじい…。
そんな時、家族はそれぞれできる限りのことをしてくれました。
夫は仕事帰りに、私が好きなフルーツ入り杏仁豆腐を買ってきてくれました。
長男ほーくんは食事のしたくや後片付け、食器洗いをしてくれます。
次男もっちゃんは、「どう?大丈夫?」とそばにいて優しくトントンしてくれます。
それぞれ形はちがいますが、みんなの想いが感じられてとてもうれしい気持ちでした。こんな時はありがたさが身に沁みます。
でも、同時にこんなふうにも考えていました。
「それにしても、いつも風邪をひくたびに『体が動くってありがたいな~』とか、『家族ってあったかいな~』なんて思ってるけど、こういう感謝の気持ちって続かないんだよなぁ。なんでだろう?」
そして案の定、年が明けて体調がすっかり元通りになった私は、みんなへの感謝の気持ちを忘れていったのでした。
ありがとうの反対語は「○○○○○」
そして小学校の冬休み明け初日、学校から帰ったもっちゃんが目をキラキラさせながらこんなことを教えてくれました。
「お母さん!『ありがとう』の反対の言葉はね、『あたりまえ』なんだよ!自分がいつも『あたりまえ』だと思っていることって本当は『あたりまえ』じゃなくてとってもありがたいことなんだって!」
冬休み明けの集会で、先生からそういうお話があったそうなのです。
- 給食が食べられること
- トイレが使えること
を例にあげ、もしも急に給食センターが動かなくなったら、トイレが使えなくなったら、どうする?と子どもたちに考えさせたらしいのです。
それにより、小学2年生のもっちゃんは給食やトイレのありがたさ、他にもたくさんの「あたりまえ」に気づいたようでした。
その話を聞いて、私はハッとしました。
そうか!
私が風邪をひいて「ありがとう」と思ってもすぐにその気持ちを忘れちゃうのは、風邪が治ったらすべてが「あたりまえ」になっちゃうからだったんだ!
私は早速、自分の身のまわりの「あたりまえ」をさがしてみることにしました。
- トイレの水が流れること
- 冷蔵庫で食べ物を保管できること
- パソコンが使えること
- 文字が読めることや書けること
- 声が出せること
- 家族がいること
- 家があること
- あたたかい布団で眠れること
- 服が着られること
- 車を運転できること
まだまだ、もっと「あたりまえ」と感じていることはあります。
- 目が見えること
- 耳が聞こえること
- 鼻でにおいを感じること
- 手が使えること
- 足で歩けること
- 歯があってご飯が食べられること
- 命の危険を感じていないこと
- 息を吸って吐けること
- この世に生まれてきたこと
- 今、生きていること
こうしてあげてみると、「あたりまえ」と思っていることは無限にありそうです。
まとめ
今回は、「ありがとう」の反対語である「あたりまえ」をさがすことで、「ありがとう」に無限に気づく方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
このことを知っていれば、ケガや病気をしたときでなくても、特に誰かになにかをしてもらわなくても、どんなときでも感謝の気持ちを持ち続けることができます。
逆に感謝の気持ちが感じられなくなってきたら、自分がいろいろなことを「あたりまえ」だと思っているということになります。
身のまわりの「あたりまえ」から、「ありがとう」を見つけてみませんか?
静岡県の「さくらい理子」様へ。
ありがとうの反対語を教えて頂き「ありがとう」ございました。
昨日、高校野球の甲子園交流試合で開会式のあいさつをしてくれた方の言葉にこれを知って
「本当か?」と疑問を持ち、ググってみたら、あなたの記事にヒットしました。
本当にそうですネ。『あたりまえが、ありがたい』ことなのに、でも反対語?
つくづく感動です。
ヤマザキツトム様へ。
コメントをいただき、ありがとうございます!
「ありがとう」の反対語、私も初めて知った時は衝撃でした。
『あたりまえが、ありがたい』・・・本当にそうですよね。
何気ない日常にも感謝の気持ちを忘れないよう、日々を過ごしたいと思います。
それにしても、今年の高校野球は例年にも増して感動してしまいます。
はじめまして。
わたしも、どこかで「有り難い」の反対語は「あたりまえ」と教えていただき数年が経過しました。
しかし、どこか腑に落ちない。なぜか感謝がわかない?なぜなのと思っていました。
そして、「感謝」の反対語を調べたところ、「あたりまえ」ではないと言うサイトに行きつきました。
当たり前だと思うことで、当たり前になる。(宇宙の法則)
起こる現象を変えたいのなら、
当たり前だと思うこと。そして、現実化したら、当たり前に現実化してくれてありがとう!となる。
「あたりまえ」と言う言葉は、「ありがとう」と同意語なんですね。
だから、娘さんに教えるのは、有り難いではなく、「当たり前、だけど、嬉しいね!」なんですね。
「有り難い」と感じることは、ますます良いことが起こらなくなってしまう罠なんですね。
わたしは、子供に間違ったことばかり教えてきました。やはり子育ては60を過ぎないと無理だと痛感しています。ほとんどの若い親がいじめを推奨したりしていることからも明らかです。
komet様、コメントありがとうございます!
言葉というのは、深く考えてみるとおもしろいですよね~。
「思考の現実化」も関連しているとは!
komet様に教えていただいた新しい発見でした。
私は今、中学生と小学生の子育て真っ最中ですが、
「これで良いのかな?」
「ああは言ったものの、良かったのかな?」
などと考えてしまう時が多々あります。
子育てって簡単ではありませんが、でも、
やはり子どもと過ごす日々はかけがえのないものですね。