子どもってなかなか言うことを聞きませんよね。
というか、言うと余計にやらなかったりしませんか?
我が家の子どもたちはそういう時期がありました。
でも、この記事を読んで“あること”を実行するだけで、あなたの家のお子さんが何も言わなくても自分から動いてくれるように変わるかも知れませんよ。
褒めてもダメ、叱ってもダメ、ほったらかしはもっとダメ…。
毎日まいにち、子どもを怒鳴ってばかりで子育てに嫌気がさしている。そんなお母さんに、ぜひこの記事に書いてあることを試していただき、「子育てって案外楽しいな。」そんな風に思っていただけたら幸いです。
あーぁ、今やろうと思ってたのに!
小学4年生の頃の長男は、ある時お風呂に入る時間になってもリビングでゴロゴロしているので、
「宿題は終わったの?」
と聞くと、
「あーぁ!今ちょうどやろうかな~と思ってたけど、言われたからやる気なくなったー。あー残念でしたー。」
と言います。(私:イライラMAX)
次男は1年生の頃、宿題を始めたかな~と思ってよく見ると、机の一部分をエンピツで塗りつぶしてそれを消しゴムで消して遊んでいる模様。
そしてそれを指摘されると、
「お母さん、宿題って、一体どこの誰が考え出したんだろうねぇ。」
などと言い出す始末…。
でも、子どもの頃を思い出してみると、私たちにも心当たりがありませんか?
そのうちやろうと思っていても、親に言われるとやる気がゼロになってしまったこと、始めてはみたものの集中力が続かなかったこと、私も過去にそんな経験があります。
この記事では、口うるさく言わずに子どもたちのやる気を引き出して、実際の行動に結び付けるある方法について、私の体験を元に書いてみたいと思います。
子どもは褒めると伸びる。ただし重要なのは…
皆さんはよく書籍などで、『子どもは叱らず、褒めて伸ばそう』と聞いたことはありませんか?
私も同じようにいろいろなところでそう聞いて、子もを一生懸命褒めてみたことがあります。しかし、効果はイマイチ。
長男にはフフンと軽くあしらわれ、鋭い次男には、
「お母さん、そうやって僕のこと気分良くさせて、何かやらせようと思ってない?」
と言われてしまい…。とほほ。
そんなある日、そばで見ていた母からこう言われたのです。
「あんたさぁ、本当にそう思ってないんじゃないの?心から思ってることじゃないと、何をどう褒めても相手には伝わらないものだよ。」
さて、その日から本気で子どもたちの良いところを見ていこう!
と意気込んだはいいのですが、
待てよ、今までも本当に良いことをした時に褒めていたよな…。
例えば、
- 玄関で靴がそろえられた時、
- 家に帰ってすぐ宿題に取かかれた時、
- 進んで家族みんなの布団を敷いてくれた時…。
あれれ?何がいけなかったの??
私は母の言葉を思い出します。
「心から思ってることじゃないと伝わらない」
「心から思ってることじゃないと伝わらない」
「心から思ってることじゃないと伝わらない」
……………………!
そうだ!!私、心から子どもたちの事を認めてはいなかったんだ。
その時できたことに対しては確かに「良くできたね」って思ってはいたけれど、さらに続けて
「珍しい!この子がこんなこと出来るなんてね。」
と思っていたのです。
“珍しい”ってどんな時に使うでしょうか?
国語辞典で引いてみると、“めったにない”“まれだ”と書かれています。
そうです、私は子どもたちの行動を見て、
「わー、めったにないことしてる!こんなことはまれだわ。次はきっとまたやらないだろうな。」
と思っていたのです。
裏でそんなことを思っている人に褒められて、嬉しいと思うでしょうか?
私だったら全く嬉しくないどころか、褒めてくれるなと思います。
それにしても、子どもはあなどれません。
言っている本人も気付いていないことを、小学生の子どもがちゃんと見抜いていたのです。むしろ純粋な子どもだからこそ、違和感を感じたのかも知れません。
でも、自分の本音を変えるって難しいですよね。本音って、“出る”とか“吐く”って使うくらいですから、本心ということになります。本心を変えるには一体どうしたらいいのでしょう。
そこで私が試してみて成功した方法、知りたいですか?
それは、子どもの『褒め日記』をつけることです。
褒め日記とは?
日記といっても簡単です。夜寝る前に、箇条書きで良いので今日あった子どもの褒めポイントをいくつか書くのです。一枚の紙(A4サイズ程度)に1ヶ月分の枠を作って書いていきます。
家にいらないカレンダーがあれば、それをそのまま利用しても良いですね。
最初は1つからでも良いですが、私は1日に3つ以上は書くことを目標にしていました。
最初は難しいかもしれませんが、本当に小さなことでも良いので見つけて書いていきます。(例:こちらからの挨拶にこたえられた など)
そして、できればそれを、家族が毎日目にする目立つところに貼り出しておくとさらに効果的です。
褒め日記のメリット
1 子どもの頑張りを振り返れる
毎日家事に仕事に育児にと忙しく過ごしていると、子どもの良いところを見つけることは出来ても、すぐに忘れてしまいますよね。
でも、こうして書いておくことで忘れることはないし、時には過去の記録を眺めて子どもの頑張りを振り返ることもできます。
そしてそれを繰り返すうちに、子どもに対するイメージが良くなり、この子は出来るんだという目で見られるようになっていきます。
2 お父さんにも共有できる
『褒め日記』を貼り出しておくメリットとしては、お父さんがそれを見た場合に、
「最近○○(子供の名前)は進んでお手伝いをしているね。」
など具体的な褒め言葉が出てくるかも知れません。
普段仕事でなかなか子どもと接する機会が少ない場合は、お父さんと子どものコミュニケーションのきっかけになりそうですね。
3 子どもが自然と自信を持てる
もう一つ貼り出しておくメリットとしては、子どもが自然と自分に自信を持てるようになるということです。これもとても大切なことで、子どもは『褒め日記』を見ることで、
「自分、なかなかやるじゃん。お母さん、僕(私)のこと、ちゃんと見てくれてるんだ。」
と思うでしょう。うちの長男は毎朝この日記を見ているのですが、ある時「俺がんばってるな~。」とつぶやいているのを聞いてしまい、笑っちゃいました。
まとめ
我が家では、『褒め日記』をつけ始めてから、無理やり褒めるところを探さなくても自然と褒め言葉が口をついて出るようになりました。
以前とは違い、その時子どもたちは、本当に嬉しそうな はにかんだ笑顔を見せてくれます。
そしてさらに嬉しいことには、口うるさく言わなくても、子どもが進んですべきことに取り組むようになったのです。
子どもが変わるのは早いですよ~!『褒め日記』を初めて3日後には、我が家では叱るということがほとんどなくなりました。
あんなに言っても聞かなかった子どもたちが、ウソみたいです。
というわけで今回の記事は、何度言っても言うことを聞かない子どもに困り果てているお母さんに、一度は試してみてほしい『褒め日記』の方法でした。
そうそう、その『褒め日記』には、子どもだけでなく自分の欄もぜひ作ってください。子どもと一緒に、自分も成長していけたら素敵だと思いませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!