実家の敷地内に、親世帯と子夫婦世帯の家が別にある同居スタイルのことを“敷地内同居”または“敷地内別居”といいます。(この記事では、“敷地内同居”と呼びます)
敷地内同居で一番心配になるのはやはりコレ、「親の過干渉」ではないでしょうか?
自分の親だったら、
「もう、いちいちうるさいなぁ!いい加減にしてよ!」
なんて言えるかもしれませんが、夫の両親となればそんな言い方はできませんよね。
そこで今回は、敷地内同居を始めて4年になる私が、義父母の干渉にどう対応してきたのか、そのコツを教えちゃいます。
この記事を読めばもう、義父母の干渉なんて怖くなくなりますよ。
それでは、行ってみましょ~。
アパート時代の義父母の過干渉
私たちは、いつかは敷地内に家を建てて同居することを決めていましたが、結婚してすぐはアパートで暮らしていました。夫の実家からは30分程度の距離でした。
結婚して間もなく、私は夫の両親が過干渉であることを思い知らされることになります。
休日になると朝から家の電話が鳴ります。手が離せなくてちょっと出られないでいると、夫の携帯電話にかかってくる。それにも出られないでいると、すかさず私の携帯電話にかけてきます。
そんなだから何か緊急の連絡かと思えば、
「今日は何してるのぉ?おすそ分けしたいモノがあるんだけど、今からこっちに来れなぁい?」
って、ぜんぜん大したことない用事か!ってことが度々ありました。
それだけでなく、突然の訪問もしょっちゅうありました。
「裏の畑でとれた無農薬のとれたて野菜なのよ~。こんなのが食べられるなんて、あなたたち幸せものねぇ。」
と週に一度はアポなしで訪ねてきます。
私:「今ちょっと散らかってるので…。」
義父:「気にしなくていいよ~。」
義母:「そうそう、そんなの ぜんぜん気にならないから。」
って、そうじゃなくて、こっちが気になるんじゃ!
そんなこちらの想いはおかまいなしでずかずかと部屋に上がり込んでくる義父母なのでした。
とまぁ、こんな感じで息子夫婦に超干渉してくる義父母でした。干渉されるのが大嫌いな私は、これは万全な対策が必要だな、と同居前から考えるようになりました。
過干渉を防ぐコツ
1 ストレートに伝える
まずはこれ、ストレートに
「私たちに干渉しないでください。私たちも干渉しません。」
と義父母に伝えることです。
えっ!?そんなこと言っちゃっていいの?と思われるかもしれませんが、ちょっと逆の立場になって考えてみましょう。
たいていの干渉は、息子夫婦のためを思ってのことなのではないでしょうか?
- おいしいお菓子だから分けてあげなくちゃ
- 洗濯物が濡れちゃうと大変だから取り込んでおいてあげなくちゃ
- あんまり遅くまで出かけていて寝不足になるといけないから注意してあげなくちゃ
そう、悪気はないのです。むしろ根底にあるのは“思いやり”だと私は思うのです。
とはいっても、息子夫婦からすると“余計なお世話”であることが多いから問題になるんですよね。
なので、ここははっきりと「そういう気づかいは不要です」とハッキリ伝えた方が良いのではないかと思うのです。相手は親切にしているつもりなんですから、言わなきゃわかりません。
もちろん、伝え方には工夫が必要でしょう。私たちの場合は、
「気持ちはうれしいけれど、どうしても価値観の違いというのはあるので、良い関係でいるためにもお互いに干渉はしないことにしたい。」
という伝え方をしました。
とはいえ、アパート時代にあれだけ過干渉だった義父母ですから、敷地内同居を始めた頃は干渉されることもありました。が、それもだんだんに減っていき、今ではまったく干渉されないので超快適です♪
2 訪問時は○○をしてもらう
アパート時代に突然訪ねてこられたトラウマから、私は訪問時には必ず玄関チャイムを鳴らしてもらうようにしています。
防犯のためもあるのですが、玄関は常に施錠していて、チャイムが鳴ったら出て行くという感じです。(もちろん合鍵は渡してません)
玄関の施錠は都会では当たり前かもしれませんが、私が暮らしている田舎では日中在宅時は鍵をかけていないお宅がけっこうあります。
なので、最初に伝えたときは怪訝な顔をしていた義父母ですが、今では同じように施錠しているようです。
また、家の中では自由気ままに過ごしたいので、映画DVDの鑑賞中やブログを書いている時など(あとお昼寝中も 笑)出たくない時にはチャイムが鳴っても出ていきません。家にいても出られない時もあることは、最初に伝えてあります。
このような方法にして何が良かったかというと、節度が保たれるようになったことです。
アパート時代の訪問時は義父母のペースに巻き込まれていたのが、敷地内同居でこの方法を始めてからは親の方が私たちのペースに合わせてくれるようになったと感じています。
あんなにずかずかとアパートの部屋に上がり込んできていたのが嘘のようです。年に何度か行われる食事会なども、すべて義父母宅でやっています。
そんな義父母のうれしい変化が、我が家ではありました。
3 出かける時などの報告はしない
以前勤めていた会社の同僚で、義父母にこんな報告をしているという方がいてビックリしたことがあります。
- 出かける時「○○へ行ってきます。○時には帰ります。」
- 帰ってきた時「ただいま戻りました。」
- 来客があった時「今日は○○さんが遊びに来てくれました。」
たまに義父母から「○○へ行った割りには帰りが遅かったわね。」などと嫌味を言われるというからさらにビックリです。
迷惑かけてるわけじゃあるまいし、冗談じゃないですよね。
私は敷地内同居を始める前にそんな話しを聞いていたので、報告は一切していません。ちょうど庭で顔を合わせれば、「ちょっと出かけてくるね。」くらいは言いますけどね。
ただ、来客については義父母が興味津々で、見慣れない車が家の前に停まるとカーテンがサッと開いてこちらを見たり、ひどい時はわざわざ外に出てきて話しかけてきたりします。ウチのお客さんなのに!
でもまぁ、これについては私自身がそんなに気にしていないこともあって、なんとかしたいとは思っていません。
4 贈り物はほどほどに
誕生日、クリスマス、敬老の日など、イベント事のプレゼントは軽い気持ちで渡していると後が大変です。
「一生続けられるのか」と考えたら私には到底無理なので、自分が本当に心を込めてプレゼントできるイベントを選びました。
それは父の日と母の日です。年に一度だけなので、日頃お世話になっている感謝の気持ちを伝えるために何を贈ろうかと考えるのが楽しくなっています。
また、料理のおすそ分けについてもあまり多いのは考えものです。
敷地内同居を始めた頃は義母が「作り過ぎちゃって。」と言って煮物とかをよく持ってきてくれました。が、私も子どもたちも味付けの好みがどうも合わないのです。
そこで夫に頼んで、「これからは作り過ぎないように。」と言ってもらいました(笑)。
今でもたま~にもらうことがありますが頻度はかなり減ったので、ちゃんと伝えてもらって良かったと思っています。ちなみに、そのたま~にもらうおすそ分けは夫の胃袋行きです。
5 仕事や趣味を持つ
することが何もない状態だと、どうしても余計なことが気になってしまいますよね。
我が家の場合、家の裏に畑があり義父は家庭菜園を楽しんでいます。また、義母は市のスポーツ教室や手芸クラブなどいくつかの団体に所属しているので、週に3回くらいは出かけていきます。
私も自由にカフェや図書館に出かけたり、実家でのんびりランチをしたりと出かけることが多いです。
なので、今はそれぞれが自分の生活を楽しんでいて、干渉することもされることもなく快適です。お互いに仕事や趣味を持ち、干渉している暇なんか無いくらいがちょうど良いのかもしれません。
まとめ
今回は、敷地内同居で義父母の過干渉を防ぐ5つのコツを私の体験からまとめてみました。
- 自分たちの考えをストレートに伝える
- 訪問時はチャイムを鳴らしてもらう
- 出かける時などの報告はしない
- 贈り物はほどほどに
- 仕事や趣味を持つ
メリットもある敷地内同居ですから、お互いにベストな距離を保って気持ちよく仲良く暮らしていきたいですね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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